『宝島龍太郎夫妻, 宝岛龙太郎 55, 宝岛幸子 56 《那須焼損2遺体》《那須町男女遺体遺棄事件》《那須2遺体事件》 2024.5.9』
【那須2遺体】「40代女性と小学生男児と同居の過去」「平日昼間も家にいた」「高級外車が趣味」のはてに…関根誠端容疑者の「逆玉計画」

【那須2遺体】「40代女性と小学生男児と同居の過去」「平日昼間も家にいた」「高級外車が趣味」のはてに…関根誠端容疑者の「逆玉計画」

東京・上野を中心に、14店舗もの飲食店を営む宝島龍太郎さん(55歳)と妻の幸子さん(56歳)の遺体が那須で発見されてから1ヵ月半、事件は急展開を迎えた。

前編記事『自らを「ボク」と呼ぶ関根誠端容疑者の「意外な素顔」…被害者夫婦を「パパ」「ママ」と呼び、従業員にはプレゼント』では、一連の事件の首謀者とみられている男の人柄について詳報したが、さらに関根容疑者を知る人たちによるとーー。

幼少期に内縁の妻と出会う

5月6日、死体損壊の疑いで逮捕された関根容疑者は、宝島さん夫妻の長女の内縁の夫だった。実行役として大河ドラマにも出演経験のある元俳優の若山耀人容疑者(20歳)が逮捕されたことも、世間に大きな衝撃を与えた。

宝島さん夫妻のいくつかの店舗でマネージャーを務めていた関根容疑者は、近隣では「番頭役」として知られており、宝島夫妻にとって、なくてはならない存在だった。

宝島さん夫妻の店は閉まったままだ(5月7日撮影)宝島さん夫妻の店は閉まったままだ(5月7日撮影)
そんな関根容疑者は東京・台東区で幼少期を過ごした。内縁の妻である宝島さん夫妻の長女とは、その頃に知り合ったとみられる。その後、一家は江東区に転居。だが、関根容疑者は越境して文京区内の中学校まで通っていた。

「都内の私立高校に進学しましたが、中退。通信制の高校に入り直し、外国語系の専門学校に進学していたようです。英語が堪能だったといいます」(全国紙社会部記者)

かつて関根容疑者が住んでいた埼玉県内のアパートの近隣住民は、こんな彼の姿を覚えている。

「携帯コンサルタントをしている」と説明
「細身で服装は短パンに七分丈のTシャツが多く、タトゥーが見えていました。見るからにカタギではなかった。

真夜中にアパートの前で、大声で誰かと口ゲンカしている姿を見たこともあります。ただ、自分たち、近隣住民に対して横柄な態度をとってきたことはありません」

当時は一人暮らしだったとみられ、路上で一人、煙草を吸っていた姿を覚えている住民は少なくない。ただ、気になる点があった。

前出の近隣住民は「関根容疑者のものかわかりませんか」と前置きをしたうえで、こう話す。

「アパート前の駐車スペースに広島ナンバーの白のベンツがとまっていたことを覚えています。アパートに似つかわしくないので目立っていました」

2016年に経営に関するコンサルタント業務を請け負う会社を設立。その後、東京・世田谷区に転居する。

「関根さんがこちらに引っ越してきたのは4~5年ほど前です。引っ越しの挨拶にも来ましたが、その時も半袖姿で刺青が丸見え。『ヤクザ者が引っ越してきた』と近所の人たちも怖がって近寄ろうともしませんでした」

警察に押収された関根容疑者の車(5月7日撮影)警察に押収された関根容疑者の車(5月7日撮影)
仕事に関して、関根容疑者は「携帯コンサルタントをしています」と説明していたというが、そんな職業を聞いたこともなかった近隣住民は、思わず首を傾げたという。

さらに、自宅の前にはゲレンデ(ベンツのGクラス)やベントレーといった高級外車が日替わりのように停まっており、近隣住民らは「趣味というよりは車関係の仕事をしていると思っていた」と口を揃える。

40代の女性とその息子と同居
「本人は刺青を隠すつもりもなく、むしろわざと見せつけるような服で威嚇するように出歩いていて、周囲も関係を持ちたがらなかった。時折、若い兄ちゃんたちが車で遊びにきていて、それが千葉ナンバーとかだったので、『ああ、やっぱり田舎者なんだ』という印象でしたね。

本人が住んでいた頃に一度、覆面パトカーに乗った刑事が自宅を尋ねて、玄関前で関根さんと話をしていたこともありました。そんな風貌ですから、すでに警察にも目をつけられていたんだと思います」(近隣住民)

このころ、関根容疑者は40代くらいの女性と同棲していたという。別の住民が明かす。

「年の離れた少し派手めな女性で、2人の他に小学校高学年くらいの男の子も一緒に暮らしていました。子どもの学校への送り迎えも、関根さんとその女性が交代でやっていました。ただ、勤め人のような規則正しい生活ではなく、平日も家にいるような人だったので、正直どんな仕事をしているのかはわからなかったです。

家の前でその男の子とキャッチボールをする光景もありましたが、男の子は関根さんに対して『はい!』など敬語を使っていたので、女性の連れ子と暮らしているのかなって」

しかし、その女性は1年も経たず、男の子とともに出ていった。やがて関根容疑者の家にはガラの悪い友人らが出入りするようになり、1年半ほど経ったのち、転居した。周囲には「実家に戻ることになりました」と説明していたというが、近所の中には、「家賃の支払いが苦しかったようだ」と見る人もいた。

そして2022年ごろ、宝島さん夫妻の元に現れる。かつて幼なじみだった、夫妻の娘である現在の内縁の妻を頼ったのだろうか。

逆玉を狙ったが……
仕事が不安定で、家賃の支払いにも苦慮……。その一方で、当時、宝島さん夫妻の長女は離婚直後だったという。それを聞きつけた関根容疑者が、上野界隈で多くの飲食店を経営する財力を目当てに、逆玉の輿に乗ろうと近づいたとしても不思議ではない。

そして一介のアルバイトだった関根容疑者は、ものの2年で宝島さん夫妻の後継者の座をつかみ取ったものの、なんらかの事情で、それがかなわなくなったのかもしれない。

「関根容疑者が、奥さん(宝島さん夫妻の長女)と小学校低学年くらいの女の子の3人で歩いているのを見かけたことがある」(アメ横で働く男性)といった目撃証言もあるが、この内縁の妻との関係はどうだったのか。関根容疑者の母親に取材をすると、次のように答えた。

「もう3年以上も会ってなくて、連絡もない。私の今住んでいる家で一緒に暮らしたこともありません。事件も他から聞いて知ったくらいで、何もわかりません」

関根容疑者の動機は、カネや会社の経営を巡るものなのか、それとも、さらなる「黒幕」がいるのか――。事件の解明が急がれる。

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