《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
栃木県那須町の河川敷で宝島龍太郎さん(55)と幸子さん(56)夫妻が焼死体で見つかった事件。警察は、指示役と実行役、両者を繋いだ仲介役の計4容疑者を逮捕し、事件の詳細が徐々に分かってきた。しかし、指示役の佐々木光容疑者(28)が「報酬を約束されて、死体の処分を指示された」と供述していることから、さらなる黒幕がいるとみられており、全容解明にはまだ時間がかかりそうだ。
「最初に出頭した平山綾拳容疑者(25)を足がかりに、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は指示役の佐々木容疑者、実行役の若山耀人(20)と韓国籍の姜光紀(20)の2容疑者を逮捕しました。平山容疑者によると、4人の報酬は計1500万円。このうち100万円は佐々木容疑者、平山容疑者が900万円、若山容疑者と姜容疑者が250万円ずつ──これが取り分だったといいます。
容疑者らは渋谷のクラブで一緒に遊んでいたものの、互いの本名もよく知らないような関係の薄さでした。なぜ、この程度の関係の薄さと割に合わない報酬で今回のような犯行に手を染めたのか、まだよく分かっていない部分も多いです」(大手紙社会部記者)
今回の事件では、実行役の若山容疑者が大河ドラマにも出演経験のある元子役俳優だったことも衝撃的だった。
子役時代の若山容疑者
「血痕が発見されている品川区東五反田の空き家にいて、品川から那須の移動に使用された車に乗っていたのは、若山容疑者ら2人の実行役です。誰がどのように夫妻を殺害したかはまだ判明していません。しかし、宝島さん夫妻の死因は窒息で、幸子さんは頭蓋骨を骨折しており、遺体は燃やされていた。これに若山容疑者が強く関わっていることは間違いなさそうです」(同記者)
小学校2年生から大手芸能事務所に所属し、2014年にはオーディションで300人から選ばれ、岡田准一主演のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』で黒田長政の幼少期役・万吉を演じた若山容疑者。過去の雑誌のインタビューで憧れの俳優は岡田だと語り「いつかワイヤーアクションをやりたい。岡田さんみたいな俳優になりたい」と話し、撮影中は父上と呼ぶ岡田のことを、演技外ではパパと呼び慕っていた。雑誌『an・an』2014年3月号の対談で、岡田も「きらとは人見知りしないし、無邪気で元気ないい子。そのまま、まっすぐ育ってね」「将来は仮面ライダーになりたいんだよね? 応援してるよ」などとエールを送っていた。
NHK大河「軍師官兵衛」の子役として活躍したことも(2013年撮影)
目撃されていた渋谷のクラブでの様子
しかし無邪気だった若山容疑者は、まっすぐ育つどころか取り返しがつかない事件に関わった。2018年の舞台出演を最後に芸能界から姿を消し、数年後には渋谷で変わり果てた姿で目撃されていた。
「“仕事”を依頼した平山容疑者は『(若山容疑者と)去年末から年始にかけて渋谷のクラブで知り合って、何度か飲んだ』と話しています。いくつかのクラブに出没していたようです」(前出の記者)
犯行現場と見られる都内の空き家
容疑者らが行き来していたクラブは渋谷の中でもやんちゃな若者が集まることで有名だった。平山が行きつけだったというクラブの店員が話す。
「平山はよくお店に来ていたので知っています。入口で身分証の提示があります。VIPルームでよく飲んでいたので、顔と名前を覚えています。ニュースを見た時はすぐ分かりました。(指示役の)佐々木もうちの店で一緒にいたみたいです。VIP料金は5万~6万円くらいからでシャンパンを入れるお客さんも多い。知り合いが集まってきてわいわいやる感じですね。その中に若山もいて、一緒に飲んでいることもありました。首筋にタトゥーがあったのを覚えていたので、すぐ分かりました。ウチはハジけた客さんが多いので、特に彼らが目立っていたという感じではなかったですが、大人数で騒ぎまくっていましたよ」
深夜から未明にかけて、VIPルームで浴びるように酒を飲み遊んでいたという容疑者ら。 平山容疑者から250万円を受け取ったという若山容疑者は「そんなにもらっていない」と話しているというが、留置所で今何を考えているのか。そして、彼らに仕事を“依頼”した黒幕は誰なのか。捜査の進展が待たれる。
发表回复