教養としての歴史問題

前川 一郎編著/倉橋 耕平著/呉座 勇一著/辻田 真佐憲著

歴史問題の全体像を理解するための最良の書


歴史認識問題、歴史修正主義…、
なぜ「歴史」は炎上し、差別意識を助長するのか?

いま世界的な争点になっている歴史問題について、
歴史学だけではなく、社会学や国際政治の視点から、
その背景に何があるのかに迫る。

気鋭の研究者らによる憂国の書、書き下ろし!

概要

世界中で炎上する「歴史認識問題」や「歴史修正主義」。その背景・構造を気鋭の学者陣が解き明した意欲作。

目次

第一章 「歴史」はどう狙われたのか?
第二章 植民地主義忘却の世界史
第三章 なぜ“加害”の歴史を問うことは難しいのか
第四章 「自虐史観」批判と対峙する
第五章 歴史に「物語」はなぜ必要か
第六章 座談会 「日本人」のための「歴史」をどう学び、どう教えるか

著者プロフィール

前川 一郎  【編著】
まえかわ いちろう

立命館大学・グローバル教養学部教授。専門はイギリス帝国主義、イギリス植民地史。著書に『『イギリス帝国と南アフリカ――南アフリカ連邦の形成』(ミネルヴァ書房、2006年)がある。

倉橋 耕平  【著】
くらはし こうへい

立命館大学ほか非常勤講師。専門は社会学。主な著書に『歴史修正主義とサブカルチャー -90年代保守言説のメディア文化』(青弓社)、共著に『ネット右翼とは何か』がある。

呉座 勇一  【著】
ござ ゆういち

国際日本文化研究センター助教。専門は日本中世史。主な著書に、40万部超のベストセラーとなった『応仁の乱』(中公新書、2016年)ほか、『一揆の原理』『陰謀の日本中世史』などがある。

辻田 真佐憲  【著】
つじた まさのり

作家、近現代研究者。慶應義塾大学文学部卒業。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論多数。著書に『文部省の研究』(文春新書)、『日本の軍歌』(幻冬舎新書)、『古関裕而と昭和史』(文春新書)などがある。

訂正情報

『教養としての歴史問題』(2020年8月7日刊)におきまして、誤りがありました。62頁の〈厳しく詰め寄られた記者は女性である〉という記述は事実に誤りがありました。お詫びいたします。なお当該部分については、電子書籍版はすでに削除しています。印刷版では増刷の際に修正いたします。 

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