那須2遺体、電気コードで絞殺か…平山綾拳容疑者が事件前に購入し実行役に渡す
2024/05/12 05:00
栃木県那須町の河川敷で東京都内の夫婦の遺体が見つかった事件で、警視庁は11日、死体損壊容疑で逮捕した男6人のうち、仲介役の建設業平山 綾拳りょうけん 容疑者(25)(埼玉県越谷市花田)を夫婦に対する殺人容疑で再逮捕した。警視庁は、遺体の状況などから、平山容疑者が事件前に購入した電気コードが夫婦の殺害に使われたとみている。
発表によると、平山容疑者は他の5人と共謀し、4月15日深夜~16日未明、品川区東五反田の空き家1階の車庫で、千代田区外神田の飲食店経営宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)の首を絞めるなどして殺害した疑い。夫婦の遺体は16日朝、那須町伊王野の河川敷で焼けた状態で発見された。司法解剖の結果、死因はいずれも窒息だった。
捜査関係者によると、平山容疑者は知人の住所・職業不詳佐々木光容疑者(28)から夫婦の殺害と遺体の処分を指示され、事件前の13~14日、埼玉県や都内でガソリンや着火剤などのほか、凶器とみられる電気コードを購入していた。15日夜、品川区平塚のコンビニ店で実行役の男2人と合流し、車やこれらの道具を渡していた。
防犯カメラの解析から、実行役2人は平山容疑者の車で殺害現場の空き家から那須町の遺体発見現場に移動したとみられ、車内からは電気コードのほか幸子さんの血が付いたハンマーが見つかった。幸子さんは頭部を骨折しており、警視庁は首を絞められ、ハンマーでも殴られたとみている。
平山容疑者は調べに、「(佐々木容疑者から)4月初旬、夫婦を殺害して遺体を焼くか埋めるよう指示された」と供述。事件後に千数百万円を受け取り、実行役2人に250万円ずつ渡したとも説明している。平山容疑者の関係先からは約700万円が押収された。
警視庁は、宝島さん夫婦が経営する会社のマネジャーで、夫婦の長女と内縁関係にある会社役員関根 誠端せいは 容疑者(32)(世田谷区等々力)が事件を主導したとみて捜査。他の5人についても今後、殺人容疑で捜査する。
東京地検は11日、平山容疑者の死体損壊容疑について、処分保留とした。
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栃木 遺体遺棄事件 仲介役の車から電気コード押収 凶器か
栃木県那須町で夫婦の遺体が見つかった事件で、殺人の疑いで再逮捕された仲介役の容疑者の車から、電気コードが押収されていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
この容疑者が事件の数日前に購入したもので、警視庁は実行役に渡して凶器として使われたとみて、当時の詳しい状況を調べています。
4月16日、栃木県那須町で会社役員の宝島龍太郎さん(55)と、妻の宝島幸子さん(56)が遺体で見つかった事件で、警視庁は、実行役に車を貸した「仲介役」とみられる平山綾拳 容疑者(25)を11日、殺人の疑いで再逮捕しました。
警視庁によりますと、ほかの容疑者らと共謀し、空き家のガレージ内で夫婦の首を絞めたりハンマーで殴ったりして殺害した疑いが持たれていて、死因はいずれも窒息死でした。
これまでの調べで、平山容疑者名義の車からは、血の付いたハンマーや結束バンドなどが見つかったことがわかっていますが、捜査関係者によりますと、さらに電気コードも押収されていて、その後の捜査で、平山容疑者が事件の数日前に購入したものだと確認されたということです。
これまでの調べに対し、平山容疑者は、指示役の佐々木光 容疑者(28)の名前を挙げたうえで「殺害と遺体の処理を指示され、実行役2人に頼んだ」などと供述しているということで、警視庁は車を貸す際に電気コードを実行役に渡し凶器として使われたとみて、当時の詳しい状況を調べています。
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