「マスクで感染の抑制可能」実験

通常の「かぜ」のコロナウイルスに感染した患者が一般的に使われる使い捨てのマスクをすると、ウイルスはマスクの外に出なかったとする実験結果を香港大学などのグループが発表しました。
新型コロナウイルスでも、患者がマスクをすることで感染拡大のスピードを抑えられる可能性を示しているとしています。

香港大学などの研究グループは、かぜを引き起こすコロナウイルスに感染した患者に協力してもらい、一般的な使い捨てマスクでウイルスが防げるか調べた実験結果を、3日、医学雑誌「ネイチャー・メディシン」に発表しました。
研究グループでウイルスを検出できる特殊な装置を使って30分の間に呼吸やせきを通じて出るウイルスを調べたところ、マスクをしない患者は10人中3人で1000分の5ミリより大きい飛まつの中にウイルスが検出されましたが、マスクをした患者では11人全員から検出されなかったということです。
また、マスクをした患者では、より小さな空気中を漂うような飛まつの中からも、ウイルスが検出されなかったということです。
患者の中にはせきが出なかった人もいたということで、研究グループは症状が出ていなくてもウイルスは排出されるものの、新型コロナウイルスでも、患者がマスクを着けると、感染拡大のスピードを抑えられる可能性を示しているとしています。

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